白門物理会総会の後、恒例の講演会が開催されました。今年度は物理学科の松下貢先生にご講演
をお願いいたしました。松下先生のご専門は「パターン形成の物理学」で、自然界にみられるさまざまな形の法則性についてご研究されています。本講演は、「フラクタル」という概念について、やさしく解説いただきました。
*フラクタル(fractal)
任意の部分を拡大した時、もとと同形となる図形を自己相似な図形といい、自己相似性を
有する図形をフラクタルと呼びます。
自然界にみられるフラクタルの例として「リアス式海岸」や「木の枝わかれ」などがあります。
--参考文献--
フラクタルってなんだろう 高安秀樹、高安美佐子著 ダイヤモンド社刊
フラクタル図形の例--コッホ曲線
会場には白門物理会会員の他、フラクタル物理に興味をもつ物理学科学生、大学院生が大勢集まり、先生の講演に熱心に耳を傾けていました。
OHPでの説明だけではなく、松下先生自身による演示実験も行われました。2枚のプラ板の間に粘度の高い液体を満たし、その間に空気を注入します。一方のプラ板には「スジ」をつけておきます。すると・・・
この装置を使います!
空気を注入すると…